シン・ゴジラをみてきました

公開2日目となる土曜日に映画館へ行きシン・ゴジラを見てきました。

MX4Dで鑑賞したのですが、終わってすぐ通常版の予約もとりまして、結局2回みるという結果になりました。

気に入った映画は何回か見に行きますが、今回のように同じ日に2回目を見に行ったのは初めてでした。

それぐらい熱量というか、パワーのある作品でした。

 

以下、ネタバレ有りで感想などを書くので一旦区切ります。

 

 

記憶頼りであいまいですが冒頭から順にいこうと思いますが、

まずは制作発表時点で感じたことも少しだけ。

 

  • 制作発表

庵野秀明がやるという発表はそれは衝撃でした。

ヱヴァが止まっている現状でなぜ・・・というのが正直なところです。

庵野さんの特撮好きは知っていましたが、まさかそうなるとはという疑問がいっぱいでしたね。

 

どういう区切りで感想としてまとめるのがいいのか悩みましたが、

やはり上陸前がポイントかなと。

私がこの映画が何か違うと感じたのは、最初も最初、東宝のマークが出て、そしてちょっと違うものがもう一度出た時です。

あれ?さっき見たような?と思った時には既に消えていましたが、新旧2つのバージョンを出したと気づいた時に「庵野さんのやる気」を感じました。

事前のインタビューに載っていた通り、最初のシーンからリアリティー溢れる本物っぽさ、ドキュメンタリーっぽさを感じましたね。

その後の第1形態登場(尻尾のみ)に続きますが、ニコ生っぽい演出がすっかり市民権を得たんだなぁとか謎の感心をしてしまいました。

その後は政治(会議)シーンが続きますが、全編通して会議(会話)シーンは謎の面白さがありましたね。テンポの良さが重要なんでしょうか。

そんな中でゴジラは川を登っていくわけですが、100m超えにしては小さくないか?と思っていたんですよね。

 

上陸したゴジラ第2形態、初見ではあれがゴジラだと思えず、別の怪獣がいて、それが先に登場したのか、ただ、背びれなどに見えるポイントはどうしてもゴジラのそれなので、ゴジラになれなかった個体がいてそれをベースに本格的に成長したゴジラ対策を練っていくための布石なのかとか考えていました。

その考えは第3形態への進化で違うと分かったんですが、いつものゴジラとして出現しないというだけであんなにも衝撃を受けるものかと思いました。

途中途中で挟まれる政治パートの面白さは変わりません。

アパッチ出撃~攻撃中止までの一連の流れとかね。

 

撤退後はおもに政治パートでしたが、それも変わらず。

そして例のBGM、エヴァでも使われたBGMが使われて、またさらに庵野さん好き放題やってるな感が強く・・・w

あとは一部オタク界隈でおそらく盛り上がったであろうマフィア梶田の登場ですね。ちょい役かな?逃げる役かな?とか想像してたらまさかの石原さとみのボディーガード役とは。セリフこそ無いものの存在感ばっちりでした。

 

  • ゴジラ再上陸~戦闘一時中断まで

再上陸の時には、100m級の第4形態に。今までの進化を見ているため、これが最終形態とは思えず、勝てないんじゃないか感が強かったですね。

多摩川での防衛作戦ですが、まさに総力戦というのが演出されていてそれでも傷一つつかないゴジラの強さをしっかりと見せてくれた名勝負でした。

そういえば、まだゴジラの攻撃が無いな~と思っていたところで、米軍への反撃という形で出てきましたね。

このあたりの見たい時に見たいものを見せるタイムラインの把握の仕方も綺麗にはまっていたと思います。

で、肝心のゴジラの攻撃(熱線)ですが、それを見ていてなんとも表現しにくい複雑な感情になったのを覚えています。

BGMともあいまってただの火炎放射からレーザーっぽい変化をしてからの爆撃機撃墜、そして背びれからも同様のレーザーを出してなぎ払う様が神秘的な雰囲気がありました。

そしてまたこれは勝てないと思える説得力がありました。

 

  • 戦闘再開(ヤシオリ作戦開始)~作戦終了まで

最終決戦たるヤシオリ作戦ですが、コンセプトは単純でエネルギー切れになるまで攻撃させ、その後転倒させて口から血液凝固剤を投与するというもの。

できればそのあたり簡単でもいいので、ブリーフィングがあれば良かったなぁと思いましたが、新幹線&電車爆弾のインパクトを出すためには仕方ないかもな~と思いました。

これまでやられ役だった電車(今回も京急がやられ役でしたが)たちの逆襲は見ていて思わずテンションあがるポイントだったと思います。

 

  • ED

スタッフロールもいろいろ見どころがありましたが、それよりもBGMですよBGM。

まさかあの名曲たちを再び映画館で聞けるとは思っていませんでした。

特にvsメカゴジラのメインテーマはvsシリーズ世代の私には涙が出るほど嬉しい物でした。

 

  • 総評

今の時代にあった新しいゴジラ像を打ち出すのに成功できたと思います。(新ゴジラといえるのかな?)

他の方の感想であったんですが、初代(1954)ゴジラは、戦争終了後の苦しさを乗り越えたあたりでの上映で、今回は3.11後の上映だからこそ出せる今の時代のゴジラになったんだというものです。

もちろん上で上げたように進化するゴジラを作ったことなどのいろんな要素があると思いますが、苦難の象徴としてのゴジラとしてみるとまた違った見方ができるのかなと思ったり。

初代ではオキシジェンデストロイヤーで倒しましたが、今回は凍結させただけなど。

なんにせよ素晴らしい作品であることは間違いないと思います。